政治システム 2
政治的社会化・補充
この機能は、政治文化の市民教育と政治的役割への補充機能です。
すべての政治システムは、その文化と構造を長期にわたって永続させようとする傾向があります。
そして、この目的を達成しようとして主に採用されるのは、当該システムの青年が成熟過程で通過する第1次的・第2次的構造の社会化力です。
この機能を演じる具体的な構造は家庭、教会、寺院、同輩集団、コミュニティ、学校、職場、集団、自発的結社、マス・メディア、政党、政府諸機構などです。
政治的社会化すなわち政治文化への誘導過程は、文化および構造が絶えざる相互適応・変動過程にある限り、そのパターンもまた絶えざる変動から免れえないのです。
これは程度の問題であり、社会のさまざまな下位システムに生じる変動の相対的割合の相違も含まれるでしょう。
社会変動・政治変動を阻止する要素のうち最も重要なものは、第1次集団の保守主義および家庭で行なわれる初期社会化過程の保守主義です。
政治的社会化の最終的な所産は当該政治システムに対する1セットの態度の形成ですが、顕在的な社会化もあれば潜在的な社会化も存在します。
情報・価値・感惰と当該政治システムの役割・インプット・アウトプットとの明白な伝達という形をとれば顕在的な政治的社会化であり、情報・価値・感情と他の社会システム(例えば家庭)の役割・インプット・アウトプットとの伝達という形をとれば、潜在的な政治的社会化であると言えます。
もちろん、後者の場合、当該政治システムの類同的な役割・インプット・アウトプットに向けての態度に影響を与えます。
子供が成熟するにつれて、潜在的な政治的社会化の割合が減じ、顕在的な政治的社会化の割合が増大します。
かくして、初期の家庭段階では、潜在的ないしは類同的社会化が極めて重要であり、顕在的ないしは明白な社会化は比較的重要でないのです。