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2010年06月 アーカイブ

政治システム 2

政治的社会化・補充

この機能は、政治文化の市民教育と政治的役割への補充機能です。

すべての政治システムは、その文化と構造を長期にわたって永続させようとする傾向があります。

そして、この目的を達成しようとして主に採用されるのは、当該システムの青年が成熟過程で通過する第1次的・第2次的構造の社会化力です。

この機能を演じる具体的な構造は家庭、教会、寺院、同輩集団、コミュニティ、学校、職場、集団、自発的結社、マス・メディア、政党、政府諸機構などです。

政治的社会化すなわち政治文化への誘導過程は、文化および構造が絶えざる相互適応・変動過程にある限り、そのパターンもまた絶えざる変動から免れえないのです。

これは程度の問題であり、社会のさまざまな下位システムに生じる変動の相対的割合の相違も含まれるでしょう。

社会変動・政治変動を阻止する要素のうち最も重要なものは、第1次集団の保守主義および家庭で行なわれる初期社会化過程の保守主義です。

政治的社会化の最終的な所産は当該政治システムに対する1セットの態度の形成ですが、顕在的な社会化もあれば潜在的な社会化も存在します。

情報・価値・感惰と当該政治システムの役割・インプット・アウトプットとの明白な伝達という形をとれば顕在的な政治的社会化であり、情報・価値・感情と他の社会システム(例えば家庭)の役割・インプット・アウトプットとの伝達という形をとれば、潜在的な政治的社会化であると言えます。

もちろん、後者の場合、当該政治システムの類同的な役割・インプット・アウトプットに向けての態度に影響を与えます。

子供が成熟するにつれて、潜在的な政治的社会化の割合が減じ、顕在的な政治的社会化の割合が増大します。

かくして、初期の家庭段階では、潜在的ないしは類同的社会化が極めて重要であり、顕在的ないしは明白な社会化は比較的重要でないのです。

政治システム 3

政治的社会化のスタイルには、特定的なものと一般的なものとがあります。

それは政治構造の分化度・特徴によって決まるのです。

原始的なレベルにあるシステムでは、家庭の権威および参加パターンへの社会化と当該システム・宗教団体・職場集団への社会化をほとんど区別し得ない場合があります。

ちょうど、当該社会のさまざまな社会システムの境界線を明確に引くことが出来ません。

このように、逆に近代的な社会では、家庭にはそれなりの権威と参加があり、経済システムにはそれなりの権威・参加の形体があり、政治システムにはまた別の権威・参加の形体があります。

そこでは各領域間の境界線がかなり明確に引かれています。

政治的補充機能は、一般的な政治的社会化機能が終わる所で生じます。

補充機能とは個々の下位文化・・・宗教的コミュニティ・身分・階級・人種集団などから社会のメンバーを補充し、当該政治システムの分化された役割へ彼らを誘導する機能です。

その際、役割にふさわしい技術を訓練し、政治的認識'価値を提供することも必要な手続となります。

ここでもまた、この機能を演じる具体的な政治構造およびこの機能を遂行するスタイルを考察しなければなりません。

政治的補充機能を演じる構造を考える場合、家庭・血族・血脈が分化された役割への補充にあたってどのような地位を占めているかを先ず考察せねばならないでしょう。

社会的身分、カースト、宗教的コミュニティ・人種・言語集団・社会階級、教育・訓練機関。

もちろん、現代政治においては、政党・選挙制度・官吏登用制度などの特殊な人材誘導パターンに影響を与える構造・役割内部の政治的社会化および補充チャンネルも検討される必要があります。

かくして、補充機能は一般的な政治的社会化と、社会内に生じる特殊な政治的役割への社会化、から構成されるといえましょう。

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