政治システム 3
政治的社会化のスタイルには、特定的なものと一般的なものとがあります。
それは政治構造の分化度・特徴によって決まるのです。
原始的なレベルにあるシステムでは、家庭の権威および参加パターンへの社会化と当該システム・宗教団体・職場集団への社会化をほとんど区別し得ない場合があります。
ちょうど、当該社会のさまざまな社会システムの境界線を明確に引くことが出来ません。
このように、逆に近代的な社会では、家庭にはそれなりの権威と参加があり、経済システムにはそれなりの権威・参加の形体があり、政治システムにはまた別の権威・参加の形体があります。
そこでは各領域間の境界線がかなり明確に引かれています。
政治的補充機能は、一般的な政治的社会化機能が終わる所で生じます。
補充機能とは個々の下位文化・・・宗教的コミュニティ・身分・階級・人種集団などから社会のメンバーを補充し、当該政治システムの分化された役割へ彼らを誘導する機能です。
その際、役割にふさわしい技術を訓練し、政治的認識'価値を提供することも必要な手続となります。
ここでもまた、この機能を演じる具体的な政治構造およびこの機能を遂行するスタイルを考察しなければなりません。
政治的補充機能を演じる構造を考える場合、家庭・血族・血脈が分化された役割への補充にあたってどのような地位を占めているかを先ず考察せねばならないでしょう。
社会的身分、カースト、宗教的コミュニティ・人種・言語集団・社会階級、教育・訓練機関。
もちろん、現代政治においては、政党・選挙制度・官吏登用制度などの特殊な人材誘導パターンに影響を与える構造・役割内部の政治的社会化および補充チャンネルも検討される必要があります。
かくして、補充機能は一般的な政治的社会化と、社会内に生じる特殊な政治的役割への社会化、から構成されるといえましょう。
« 政治システム 2 | メイン | 政治システム 4 »