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2010年07月 アーカイブ

政治システム 4

政治的補充機能のスタイルは、帰属的基準、個別的基準が、業績達成能力、普遍的基準と組み合わされる方法で考えることが出来ます。

近代的な政治システムでは、帰属的基準と業績達成能力基準が補充を左右します。

逆に、原始的ないしは伝統的な政治システムでは業績達成能力基準はさほど明らかではありません。

しかも、一般に適用されることも少ないです。

氏素姓が決定的な意義を持つことさえありえるでしょう。

しかし、今日では、言うまでもなく、両システム間の政治的補充機能のスタイルの相違はあくまで程度の差の問題にすぎないのです。

いずれのシステムにあっても政治的補充のパターンは構造的にも、文化的にも二元的です。

血統、友人関係、宗教、社会的身分、学歴、過去の政治経歴・業績達成能力などが複雑に関連しています。

例えば、原則的には、近代的なシステムでは、政治的補充はある一定の一般的な要件を充足しているすべての市民に開かれていますが、家庭、友人関係、宗教、社会的身分、学閥などの個別的構造が実質的な政治的補充機能の奥深くまで入り込んでいます。


利益の表出

この機能は利益・主張・政治行動の要求、を形成し、表明する機能です。

政治的社会化機能、政治文化のパターンと密接に関係しています。

入力機能の中でも、この利益表出機能こそ決定的に重要なのです。

ただし、政治システムの境界線上で生じるが故に、この機能を演じる構造とそのスタイルが政治システムと社会との境界線の性格を決定します。

政治システム 5

政治専門家のG.Almondは、利益表出機能を演じる構造を次の4つに大別しています。

・制度的利益集団

例・・・立法部、行政部、軍隊、官僚機構、教会

これらはその他の政治機能を演じる一方、自らの利益を表明したり、社会内の諸集団の利益を代表する、フォーマルに組織された集団であること。

専任事務員を備えていること。

他の機能を演じながら利益表出機能を演じていること。

下位グループの活動基盤となっていること、がその著しい特徴です。

・非結社的利益集団

例・・・血族・血縁グループ、人種集団、地域集団、宗教的集団、身分集団、階級集団

これらはインフォーマルに、また間訣的にそのグループの長を通じて利益を表出します。

利益表出の構造が間飲的で、時にはインフォーマルであることがその著しい特徴です。

・アノミックな利益集団

例・・・社会から政治システムへ向け生じる多かれ少なかれ自発的な突発的事件、すなわち暴動やデモ

その構造・機能が比較的変化しやすいこと、がその著しい特徴です。

デモや暴動は、もともと利益表出構造として出発しながら最終的には(1)補充機能(あるグループから他のグループへの権力の移譲)、(2)ルール作成機能(憲法改正、法令実施・改正)、(3)ルール適用機能(囚人解放)、(4)ルール判定機能(リンチ、内ゲバ)、(5)集約・コミz=ケーション機能(他の利益集団の吸収、抵抗の公表)を演じるにまで至ることがあります。

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