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2010年09月 アーカイブ

自閉症について

ティンベルヘンという比較行動学の専門家は、(1972)次のような仮説を立ててます。


これはもちろん多くの自閉症発生理論のなかの1つの仮説ですが、われわれにとって示唆にとんでおります。


子どもの性格形成ことに人間関係や社会性の発達にはいろいろな環境、物的、精神的な刺激が役立っているのは言うまでもないことですが、その刺激はある程度平衡のとれていることが必要です。


あまりバランスを失った外的刺激は円滑な発達を妨げる場合があります。


子どもの発達過程には外向的(社会性傾向)と内向的(非社会性内気傾向)の両要素が手をたずさえてのびていく必要があり、この両方向のものがいろいろの刺激状況のもとに脳の発育を促すものです。


もし後者の非社会的内気傾向にかかわる刺激が肥大化して与えられていると、精神的に恐怖を増大させるというのです。


自閉症の乳児または初期幼児がひとの日を見ないで、オドオドした不安を示すのはこの後者のおそれの状況が過大につくりだされているというわけです。

自閉症について 2

なぜつくりだされるか、それは親の不安や、過度の育児の構えが原因になるのです。


このような簡単な説明のしかたではあるいはティンベルヘンの考え方を正しく伝えられないかもしれませんが、自閉症発症についてのひとつの根拠とすることはできそうです。


親の育児不安は何に根ざしているのか、また、不安定な育児だけが原因になるのかどうかについては問題がありましょう。


育児不安のことはあとでまた述べます。


後者の特定の子どもが自閉症傾向を示すのには、むしろ子どもの脳の働き、すなわち言語や感覚の認知の構造に問題があるというのが最近の見方ですから、親子関係や環境の要素をあまり強調するのは疑問かもしれません。


しかし子どもの成育過程ではことに幼いときの親の態度が大きくかかわっていることについてはだれも異論がないことでしょう。


このような子どもたちにはどうしたらよいのでしょうか。

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