自治体の自律性 2
国の行政との対比における自治行政の独自性をさぐる視点・・・
国と自治体との比較で、顕著な相違と考えられるのは、行政運営における職員組合の影響力の大きな差です。
「嫁」不足に悩んでいる農山村を訪れてみるといくつかのことに気づきます。
その一つは、結婚相手のいない農業青年が実は高度成長期の農政の犠牲者ではないのかという点です。
あの頃は、
「農業には学問はいらない。
なまじ学問などやると理屈ばかりこねて素直に働かなくなる。
なにより農業をやらなくなる」
・・という考えが根強かったのです。
いまでも、このような考え方が支配的な地域もあります。
しかし、この考え方は間違っていました。
もちろん、学問とは単に高校や大学などの高等教育をうけることのみを意味するのではないのですが、農業に才知が不要のはずがないのです。
米を作りさえすればそっくり政府が買い上げてくれた時代、米作農家の若い後継者が「農業やるのに高校なんかいく必要はない」と周囲から中学卒まででおし止められ、本人もそう考えたケースは少なくないといいます。