ケネディとマスメディア 2
とくに注目されたのは、対立候補のハンフリーの地盤のウィスコンシン州と、圧倒的にプロテスタントの多いウェストバージニア州でしたが、ここでケネディは決定的な勝利をつかみました。
彼はテレビでの機会をできるだけとらえたのです。
テレビがなければ、どんなに全国を歩きまわっても、直接大統領候補を目にすることができるのは、せいぜい30万人か40万人程度です。
しかし、テレビだと一夜で何百万、何千万の人びとが候補者を見ることができます。
しかも、どうみても旧式政治家然としたハンフリーに比べて、どんなにかケネディが颯爽としていて人の心をつかんだことでしょうか。
こんなわけでしたから、党大会ではやすやすとハンフリーを打ち負かし、その勢いに乗って彼はさらに、テレビで行われたニクソンとの歴史的な討論会にのぞむことができました。
・・・しかし、ここでもニクソンが疲れはてた様子をかくすことができず、弱々しく見ばえがしなかったのに対し、カリフォルニアから戻ってきたばかりのケネディは、顔は輝くばかりに日焼けしていて、いかにもはつらつとしていました。