からだの正常なはたらき 2
科学のそうした方法にあまりに熱心になりすぎて、たとえば、からだには膝の関節以外のところもあるということを忘れてしまった専門バカたちを、わたしはたくさん知っています。
そうした細分化のプロセスがすすみ、マスコミがこの研究、あの実験の成果を報道しつづけているうちに、一般の人びともまた個々の部分にかんする新発見に夢中になり、自己の内なる全体性について考えることを忘れてしまいます。
・・・わたしたちは、医師も患者も、その全体性にもどらなければなりません。
もちろん部分も大切ですが、全体像を把握せずに個々の要素を理解しても、それがなんになるというのでしょうか?
この世界は統計学者が描くつり鐘型の曲線で語りつくせるようなものではありません。
その手の進歩という幻想はオステオパシーにも悪影響をおよぼしています。
過去2、30年、オステオパシー大学は手技を軽視し、学生の手の感覚をやしなうために毛布にくるんだ骨をさわるといった試験はやらなくなっていました。
そのかわりに、アロパシー医学と同じく、薬物療法を重視するようになっていたのです。
その結果、アロパシー医とほとんど変わらないオステオパシー医が幅をきかせるようになっていました。
しかし、事態はふたたび変わりはじめています。